【事件】そろそろ倒産か?フィリピンライセンスのオンラインカジノがヤバそう・・・
今年の最後の更新になりそうです。日本の皆様はいかがをお過ごしでしょうか?
先日、フィリピンに行く機会があった我々です。マニラではなくて田舎のほうです。その時に現地の友人に、オンラインカジノのこれからについてフィリピンはどう考えているのかを聞きました。オンラインカジノというよりも、自国民のカジノ事情についてですね。
日本ではカジノ法案も可決に至り、統合型リゾートなどと言っていますが、私個人としては少し出遅れだと思っています。東京オリピックに向けてカジノを日本に建設しないとならない大義名分は分かります。しかし、今頃始めでも目論見どおりの経済効果は期待できないのではないでしょうか?
ギャンブル依存を多方面のカテゴリと比較するのは意味のない議論です。議論ばかりで何も進まないのが日本国の性質です。慎重だとも言えますが、機会損失が多く、それを補う為にまた議論をすることの繰り返しです。
ところで・・・
現在のフィリピンの大統領は誰か知っていますか?
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領です。「麻薬犯罪者は殺していい、国連はクソ野郎…」過激なフィリピン新大統領です。2016年の6月にフィリピンの大統領に就任しました。
Photo:首相官邸HP
ドゥテルテ大統領のフィリピン国内の支持率は86%と絶大な人気を誇っています。その理由と言われているのは「超法規的殺人指令」。
選挙戦中は、同時期に進行していたアメリカ大統領選挙に立候補する共和党候補者を選出する予備選挙で過激な発言を行う人物として注目されていた共和党のドナルド・トランプになぞらえ、「フィリピンのトランプ」とも揶揄された。
しかし、フィリピン大統領選挙に勝利し、当選後の会見では「冗談であった」とするなど選挙期間中の過激な発言を修正し始めている。
その後、6月30日に大統領に就任した。
2016年10月25日から27日にかけて日本を訪問(大統領就任後では初の訪問)。27日に今上天皇との面会が予定されていたが、その日に三笠宮崇仁親王が薨去したため、面会は急きょ中止となった。なお、今上天皇は同年1月に1989年の即位後初めてフィリピンを訪問していた。(出典:現代ビジネス)
過激な発言でフィリピンのドナルド・トランプとも揶揄されています。今日は天皇誕生日ですが、来日しようとした日に三笠宮崇仁親王が薨去したため、面会は急きょ中止となった経緯があります。
日本に対しては親日なのかは私は詳しく調べていません。このロドリゴ・ドゥテルテ大統領はオンライン賭博について、フィリピンで全面的に廃止の意向を表明しています。ロイターのニュースを朝日新聞でも取り上げていたので引用します。
[マニラ 22日 ロイター] - フィリピンのドゥテルテ大統領は22日、国内のあらゆるオンライン賭博を禁止する考えを示した。2017年度予算の発表に当たり明らかにしたが、禁止時期などの詳細には触れなかった。
ドゥテルテ大統領はこれまで、国内で人気が高まっているインターネット上のギャンブル行為に懸念を示し、8月には認可を受けたオンラインカフェでギャンブルを展開していた企業を営業停止にした。
フィリピンのギャンブル業界への規制はアジアで最も緩いとされ、多くの海外企業がサーバーを設置している。(出典:朝日新聞)
禁止時期などの詳細には触れていませんが、これは数年後に現実のものとなる可能性が高いです。
フィリピンのライセンスで有名なのはファースト・カガヤンライセンス
First Cagayan(ファースト・カガヤン)とはオンラインカジノのライセンスを発行しているフィリピンの企業です。オンラインカジノサイトにアクセスすると、アジア系のオンラインカジノサイトは、ほぼこのFirst Cagayan(ファースト・カガヤン)ライセンスです。
各国の政府からの認可を受けている優良なオンラインカジノサイトでは、画面のマークを見かけたことがあるのではないでしょうか?
日本市場向けに運営しているオンラインカジノの多くはこのファースト・カガヤンライセンスです。
有名どころのオンラインカジノは以下のとおりです。
・ジパングカジノ
・カジノジャンボリー
・ラッキーベイビーカジノ
・クイーンカジノ
・ハッピスターカジノ
ライセンスはBayview Technologies, Limited.(ベイビュー・テクノロジーズ・リミテッド)によって取得されているオンラインカジノもありますが、ベイビュー・テクノロジーズ・リミテッドはフィリピンのこの場所にオフィスがあり、ロードタウントルトラ島にも住所があります。英領バージン諸島です。
Bayview Technologies Limited
Address – 43rd Floor Yuchengco Tower
RCBC Plaza
6819 Ayala Ave. cor. Gil Puyat Ave.
Makati City 1200
Philippines
Address – Mill Mall Suite 6
Wickhams Cay 1
P.O. Box 3085
Road Town Tortola
British Virgin Islands
Phone – +63 (2) 887 2525
Fax – +63 (2) 844 3098
Email – recruitment@bayviewtechnology.com
Website – http://www.bayviewtechnology.com/
そして、運営元のBayview Technologies Limited.についても、イギリス王室属領であるマン島のライセンスを取得しているとありましたので、関連するウェブサイトは見てみました。
【参照リンク】https://www.gov.im/search?q=Bayview+Technologies&x=30&y=14
イギリス王室属領であるマン島のライセンスの確認には至りませんでした。私の調べ方が悪かったのかもしれません。
ジパングカジノを調べてみました。
【参照リンク】http://thepogg.com/casino-review/zipang/
総合の評価は10のうち、6.8です。
フィリピンも自国以外の海外在住者を相手としてオンラインカジノを運営か?
フィリピン政府、カジノ規制当局がオンラインの「オフショア(本土外)」カジノの営業権申請受け付けを始めた。来場客を国外の外国人に制限して海外需要を取り込む一方、自国民がカジノを利用しにくくする狙いがある。
フィリピン娯楽ゲーム公社(PAGCOR)は13日、国内外のオンラインカジノ企業に営業権を与え、これを「フィリピン・オフショア・カジノ運営業者」と呼ぶことを明らかにした。
現時点では、オンラインカジノの営業許可申請には5万ドル(約513万円)、スポーツ賭博の申請には4万ドルが掛かる。
許可が下りた企業は、オンラインカジノは20万ドル、スポーツ賭博は15万ドルのライセンス料を支払うことになる。
PAGCORは、同国のオフショアカジノ企業の顧客は同国外に住む外国人に制限すべきだとしている。また、同国に滞在中の外国人や21歳未満の利用を禁じ、これが順守されているかをフィリピン国家捜査局(NBI)とフィリピン出入国管理局に監視させる予定だと話した。
国外に居住のフィリピン人もこれらのカジノの利用は禁じられる。
インターネットを利用したオフショアのカジノは携帯機器の普及で人気が高まっている。常連客にとっては便利であり、カジノ運営業者にとってはインフラ維持費が低く抑えられるため比較的低コストだ。
フィリピンでは一部の経済区庁が既にオンラインカジノの営業許可を発行している。同国北部カガヤン経済区庁のファースト・カガヤン・レジャー・アンド・リゾートは申請料4万ドルと年間ライセンス料4万8000ドルの支払いを義務付けている。(出典:日本経済新聞)
2016年9月時点で、日本経済新聞にこのようなニュースがあります。
2017年はフィリピン国のライセンスを取得しているオンラインカジノについて、どう転んでもおかしくない気配もします。ロドリゴ・ドゥテルテ大統領がオンライン賭博の全面禁止をいつのタイミングで実行して、これがオンラインカジノのゲーミングライセンスまで及ぶかどうかは私には分かりません。
従いまして、オンラインカジノに高額なデポジットをしている方は、その額を減らすか、分散することが賢明かと私は思います。
オンラインカジノのライセンスは他にどこがあるのか?
ライセンスを発行している国や政府は世界にいくつもあります。ヨーロッパで有名なライセンス発行国は以下のとおりです。
・ジブラルタル(イギリス)
・マン島(イギリス王室属領)
・マルタ共和国(イギリス)
・オルダニー島(イギリス王室属領)
・キュラソー島(オランダ)
・アイスランド
カリブ海地域にある島国や中南米付近でもライセンスを発行している国があります。
・アンティグア(イギリス連邦加盟国)
・ドミニカ
・ベリーズ
・コスタリカ
・パナマ
その他の国です。
・オーストラリア北方領
・カナダ
ライセンスがあるからと言って優良とは限らない
ヨーロッパのライセンス(イギリス、マン島、ジブラルタル、マンタ等)は取得が非常に厳しいと言われています。信頼性の高いオンラインカジノほど「より厳しい発行政府のライセンス」を取得しようとしています。オンラインカジノを選ぶ際は、ライセンス発行元をチェックすることが信頼性を判断する一つの目安になります。
フィリピンなどの発展途上の国や、カリブ海諸国の政府が発行しているライセンスは、ゲーミング税やライセンス発行だけでも大きな利益が見込めます。そのため、甘い審査基準でライセンスを発行している国も存在しているのは事実です。
ライセンスを持っていれば安全なオンラインカジノであり、健全な運営体制であると盲信してはなりません。ライセンスによってはオンラインカジノ自体の信頼性が左右され、また金を払えばライセンスを取得できるという状態についてはユーザー側も理解しておく必要があります。
上記で言えば、カリブ海地域にある国々です。コスタリカ、パナマあたりの中南米の国々や政府が発行しているライセンスについては、些か信頼度を欠くのは他のサイトでも書いてあるところは正直に書いてあります。
ロドリゴ・ドゥテルテ大統領の意向に2017年は注意
ドゥテルテ大統領の意向によっては、フィリピン国政府発行のオンライン賭博ライセンスがいつ消滅するか分かりません。「オンライン賭博を禁止の意向表明」ですから、ライセンスの発行を取りやめて、自国にある現実のカジノのみにする可能性があります。
これは昨今、モバイル端末や通信環境の向上によって、オンラインギャンブルへの資金流入が増え、現実のカジノの経営にも今後は少なからず影響があると考えられているからです。また、フィリピンにおいてもオンラインカジノのギャンブル依存の具体的な対策が取られておらず、オンラインカジノはマネー・ローンダリングの温床であるとも危険視されています。
次の一手は?
私はこれらの現状を鑑みて、フィリピン国発行ライセンスのオンラインカジノには将来性はないとして、ジブラルタルや、マン島、マルタ政府発行のライセンスを取得しているビットコインカジノに全てのデボジットを移す予定です。
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