勤務中にオンラインポーカー三昧?佐賀県警の巡査、書類送検されるも佐賀地検が不起訴!?オールイン勝ち逃げ巡査爆誕

賭博は違法──ただし、ポーカーと公務員を除く?
賭博罪は刑法における伝統芸能のような条文だが、適用の仕方は年々ミステリー度を増している。
今回の主人公は、佐賀県警に勤めていた20代の男性巡査。なんと勤務中にスマートフォンでオンラインカジノ(ポーカー)をプレイし、2024年に書類送検されたが、2025年4月、佐賀地検が不起訴処分にしたという。
佐賀県警は13日、県内の警察署に勤務する男性巡査(23)を 賭博 の容疑で佐賀地検に書類送検し、減給100分の10(1か月)の懲戒処分とした。
発表によると、男性巡査は6月中旬以降、自身のスマートフォンから海外のサイトに接続し、金銭をかけてポーカーゲームをする賭博をした疑い。同22~23日には、職場での勤務中に賭博をしたという。男性巡査は「情けない気持ちでいっぱいです。反省しています」と事実関係を認めているという。
県警の寺戸剛首席監察官は「警察職員としてあるまじき行為。職員に対する指導を徹底して、再発防止に努める」とコメントした。
違法なオンラインカジノで書類送検された巡査 検察が不起訴に
違法なオンラインカジノを勤務中に利用していたとして、去年、書類送検された20代の男性巡査について、検察は17日までに不起訴にしました。
県内の警察署に勤めていた20代の男性巡査は、去年6月、違法なオンラインカジノを勤務中に利用していたとして書類送検されていました。
この男性巡査について、佐賀地方検察庁は17日までに不起訴にしました。
検察は不起訴にした理由を明らかにしていません。
♠【フロップ】勤務中にオンラインカジノ、警察官書類送検
発端は2024年6月。佐賀県内の警察署に勤務する若手巡査が、勤務中に違法なオンラインカジノにアクセスし、金銭を賭けていたとして書類送検。
“取り締まる側が取り締まられる”という、警察ドラマではまず描かれない展開に社会がざわつく。
書類送検というフロップカードが開き、手札は揃ったように見えた。
このまま有罪へ一直線かと思いきや、ゲームはそこから大きく動く。
♣【ターン】オンラインポーカー、それって本当に“賭博”?
問題の「カジノ」は、いわゆる**オンラインポーカー(テキサスホールデム)**だった。
ここで注目すべきは、「胴元がいない対人戦」という構造。
ゲーム運営者はプレイヤーの誰にも勝たない。取るのは「レーキ(rake)」と呼ばれる場代だけ。これは麻雀のフリー雀荘と似たビジネスモデルだ。
さらに、ポーカーはスキル要素が極めて強い。
「偶然により財物の得喪を争う」──この刑法185条の要件、果たして本当に満たされていたのか?
佐賀地検はここで深くチェックした可能性がある。これは“運”ではなく“実力”だ、と。
♦【リバー】最後の1枚で人生をオールイン――そして不起訴
そしてリバー(5枚目のカード)が場に出る。
**佐賀地検の「不起訴」**という一手である。
巡査はこの一局に人生をオールインした。だが、その結果は「ノーショウダウン」。
つまり、検察は勝敗の理由を示さず、そっとカードを伏せた。
賭けの結果だけがテーブルに残り、プロセスは霧の中。
勝ったのは誰か? それすら、もはや問題ではないのかもしれない。
🃏 ゲーム内容で合法・違法が分かれる?賭博罪の境界線
この事件が炙り出したのは、「オンラインカジノ」という言葉の曖昧さである。
単にネット経由で金銭を賭けたというだけで、バカラとポーカーを同一視してよいのか?
-
完全に偶然任せのゲーム(バカラ、ルーレット)
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スキルや駆け引きが支配するゲーム(ポーカー、麻雀)
この違いを無視して「全部違法」と一括りにしてしまえば、技術系ギャンブルが持つ正当性すら一緒に処罰してしまう。これは果たして公平なのか?
⚖ 結局、「誰がやったか」が問題だったのか?
不起訴となった巡査の氏名は非公表。
仮にこれが一般人で、まったく同じ行為をしていたらどうだったのか──そう問いたくなる。
「何をやったか」ではなく、「誰がやったか」で判断が変わる。
それは、賭博罪というカードゲームの最大の闇かもしれない。
✅ 結論:法律の網目が雑すぎて、ジョーカーがすり抜けてしまう
今回の件は、明らかに日本の刑法が古びた網であることを露呈した。
オンラインポーカーという“ゲーム”が、法律の「偶然性」基準とどう噛み合うか、そこにメスを入れるべき時期に来ている。
**“ポーカーで人生を賭けた巡査”**が不起訴という結果で勝ち逃げした今、問われるべきは彼ではない。
法律の設計そのものである。
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