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米国大統領選挙から見るアービトラージの基礎

2016年の11月の8日にアメリカで一般有権者による米国次期大統領の選挙投票がありました。ヒラリー・クリントン、ドナルド・トランプが有力候補でした。

アメリカ合衆国大統領選挙とは

2016年アメリカ合衆国大統領選挙(2016ねんアメリカがっしゅうこく だいとうりょうせんきょ、英語: United States presidential election, 2016)は、2016年11月8日に予定されている、第45代アメリカ合衆国大統領および第48代アメリカ合衆国副大統領を選出するための選挙である。
2期に渡って大統領を務めたバラク・オバマの立候補はアメリカ合衆国憲法修正第22条の規定によって認められないため、民主党からは別の人物が民主党予備選挙および大統領選挙に臨むことになった。(Wikipedia)

アービトラージとは?

ブックメーカーアービトラージとは、ライブスポーツBETなどで両方のチームのオッズが2倍以上の時にBETし、どちらにゲームが転んでも利益が確実になるベッティング方法です。

これに対してブックメーカー側は、MAXBET規制を取るなどの対策を講じています。アービトラージの基本的な考え方については以前、女子バレーボールのオリンピック予選で少し書きました。最後まで完結することが出来なかったので、今回の国大統領選挙を例に再び解説してみます。

前回投稿した記事では「ヒラリー1.17倍 VS トランプ5.00倍|米国次期大統領選挙に賭けられるってどう思います?」とのタイトルの通り、ドナルド・トランプのオッズが5倍でした。

現在のオッズについて

11月の1日になり、メディアの報道によってオッズは大きな動きを見せております。私が11月の1日にウィリアムヒルのスマホアプリから確認したところ、下のスクリーンショットのとおりでした。

ヒラリー・クリントン:1.33倍
ドナルド・ドランプ:3.50倍

これが何を意味するのか?

つまり前回投稿の、「ヒラリー1.17倍 VS トランプ5.00倍|米国次期大統領選挙に賭けられるってどう思います?」では、ドナルド・トランプが5.00倍であったわけです。11月1日になり、ヒラリー・クリントンに1.33倍では、この時点でアービトラージが成功します。

例としてはこうなります。

10月26日の、ドナルド・トランプの「5.00倍」に10,000円のBET。11月8日に、ドナルド・トランプが当選した場合ですが、配当が5.00倍ですので、10,000円の投資でウィリアムヒルからは50,000円が支払われ、純利益が40,000円になります。

ウィリアムヒルでヒラリー・クリントンが1.33倍であるなら「いくらBETするとアービトラージが成功なのか」です。ドナルド・トランプの大統領があり得ないと考えるのであれば、40,000円のBETが可能です。この時点でヒラリー・クリントンに40,000万円そのままBETするとどうでしょうか?

40,000×1.33=53,200

つまりトータル50,000円の投資で、どちらが大統領になっても、利益が「0」もしくは3,200円の配当が確実なのです。スポーツブックでアービトラージをやる人は、どうしてもこの利益を均したいがために、BETする金額を100円単位で刻む方もいます。もし、刻んでBETするならば、38,000円くらいをヒラリー・クリントン側にBETすることになります。

38,000×1.33=50,540

万が一、ドナルド・トランプが大統領になった場合ですが、トータルのBETが48,000円で50,000円の配当を得ることができて、利益が2,000円になります。案の定、ヒラリークリントンが大統領になった場合は、投資48,000円で50,540円ですから2,540円の利益です。今回の大統領選挙は、2期に渡って大統領を務めたバラク・オバマ氏の立候補はアメリカ合衆国憲法修正第22条の規定によって認められないため、ヒラリークリントンかドナルドトランプ、この二人の争いとなります。

11月1日のオッズではバーニー・サンダースが67.00倍です。3番手候補も埋めるのであれば、800円程度をBETしておけば3建てのアービトラージになります。

800×67=53,600
トータルBET48,800円

後からならばいくらでも調整が出来る

これらの例は後から変動したオッズなので、現実では拾うのは難しいのではないだろうか、と思われるかもしれません。その通りです。アービトラージはオッズの高いほうから入るよりも、低いほうからBETしたほうが、リスクも低いと言えます。つまり、11月1日時点のヒラリーに10万円のBETを確定させて、それが不安だと思うときに、ドナルド・トランプのオッズが高騰した時点で保険をかけるのです。

8日の選挙当日まで、ヒラリー・クリントンの不祥事がどこかの国のメディアで発表されない限り、このまま大統領選挙のオッズは、10月26日時点のオッズに戻るのではないだろうかと私は思います。その時に「1.33倍で拾っているから得をしている」と考えて、ドナルド・トランプにBETせずにいたとして、もしドナルド・トランプが当選したら・・・、ヒラリー・クリントンにBETした10万円は一瞬で無くなります。

しかし、10万円のBETで利益になる「33,000円」の部分の27,000円でも削って良いのであれば、この先、ドナルド・トランプのオッズが5.00倍、もしくはそれ以上になった時がチャンスです。

5.00×27,000=135,000
1.33×100,000=133,000

トータルのBETが127,000円で、どちらに転んでも6,000円以上の利益が確定します。この例では、ドナルド・トランプの当選にやや力を入れたベッティングです。均すならば数字を少し調整すれば良いだけです。ところが、問題なのが先ほども話したように、スポーツブックのMAXBET規制です。10万円のBETで配当が高額になると、現在ではすぐにMAXBET規制を入れられてしまう可能性があります。

この方法が通用するならば、全員がトライしてしまいますので、ブックメーカー側もその対策を講じているのです。

前回の記事投稿では、私の知人が積み重ねてヒラリー・クリントンに100万円近くをBETしていると書きました。私はこれはやや脚色された話だと思っています。100万円もウィリアムヒルでBET出来るならば、今回の米国大統領選挙では、1.33倍でヒラリー・クリントンにBETした場合は、配当が33万円になります。33万円も配当が出るなら、私は間違いなく、ドナルド・トランプのオッズが5.00倍の時に保険として、25万円をBETします。

すると、もしドナルド・トランプが大統領に選ばれた場合は125万円の投資でマイナスにはなりません。資本を減らさずに、米国大統領選挙のベッティングを楽しめたことになります。実は、私はこの日に海外在住の友人と話し込んで、「保険としてドナルド・トランプに賭けておいた方が安泰なのではないか」と勧めました。

このような保険がかかっているほうが気持ちは楽です。どちらに転んでも、マイナスにならず、当選確実(個人的意見)のヒラリーが大統領になった場合は、8万円の利益が確定します。より堅実であり、これはギャンブルではありません。

このMAXBET規制を回避する方法は簡単です。ウィリアムヒルのアカウントを作っている人間が10人いれば、簡単にアービトラージが出来てしまいます。一口、10万円でBETさせれば、MAXBET規制にはかかりません。私の友人が「積み重ねてBETしている」との中身は、おそらく小口にして個人的に投資して「BETしてもらっている」との意味ではないかと思っています。

既に、ドナルドトランプが5.00倍の時に25万円くらいをBETしているのかもしれません。もちろん、海外からBETしています。

ある程度の資本があるとアービトラージで生活できる?

アービトラージを実践している人を何人か知っていますが、口をそろえて「ある程度の資本と、アカウントを複数持っているならば可能だと思う」と、言います。

しかし、オンラインカジノサイトとブックメーカーもバカではありません。同一IPアドレスからのアクセスについては、ユーザー名が違って不審だと判断した場合は、出金の停止措置等を取って来ることがあるそうです。

これをクリアする方法はインターネットの接続関係に強い人なら、アイディアが思いつくかもしれません。本日の投稿はアービトラージの基本的な仕組みを理解する目的があります。またアービトラージは、MAXBET規制によって、両方にBETする金額に制限が設けられてリスクが高過ぎるのだけは忘れないでください。

普通に予想して、ご自身の余裕資産の範囲で、単純にベッティングを楽しむのが一番面白いと思っています。コツコツと利益を積み上げたいのであれば、アービトラージ、人海戦術での挑戦をお勧めします。

あなたは大統領選挙に賭けているの

質問が聞こえてきますが、それは秘密です。ただし、今回の米国大統領選挙は、ヒラリー・クリントンの当選が確実だろうなと思っています。極端な話、ドナルド・トランプの存在とは、米国の若い世代に、選挙や政治について関心をもってもらうためのパフォーマーであり、選挙戦を盛り上げる役目くらいにしか思っていません。

そこまで言っておきながら私は慎重派なので、ドナルド・トランプのオッズが高くなる日を虎視眈々と狙っています。

ウィリアムヒルについて

ウィリアムヒルについては、entropayが使えます。entropayはecopayzとの連携によって、日本の場合は国内のATMから日本円の引出も可能になっています。海外のカジノやオンラインカジノで遊ぶのも面白いですが、米国大統領選挙は4年に一度のビックイベントです。攻める時は攻める、これはギャンブルにおいて勝つ時のパターンです。

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