オンラインカジノを紹介しているサイトでは、新規入金者に対して必ず「初回入金ボーナス」があるからこのカジノがおすすめだとか広告されています。初めてオンラインカジノをリアルマネーでプレイされる方にとってはオンラインカジノのボーナスは嬉しい限りです。

しかし、このボーナスは素直に貰っておくべきなのでしょうか？

本日はオンラインカジノを「楽しく紹介だけ」しているサイト運営側が書けない裏事情を少し書いてみます。本当にオンラインカジノを頻繁に使わないと分からない注意点です。

オンラインカジノサイトにある罠 | 非常に分かりにくいボーナス条件

ジャックポットがあるスロットをメインゲームとしてオンラインカジノをプレイされている方にとってはボーナス条件は理解しやすいかと思います。しかし、オンラインカジノのボーナス条件とは、総じて細かく決められており、理解しにくい内容がほとんどです。

例えば以下の100%ウェルカムボーナスの条件です。（W88カジノより引用）

このウィエルカムボーナスの条件はこうなっています。

本ボーナスを獲得するには、USD 20/2,400円以上の入金が必要で、初めての送金の際にボーナスを獲得できます。スロットゲームのみが対象で（パラッツォの一部スロットを除く）、ライブカジノ、テーブルゲーム等、その他のゲームはロールオーバーの対象になりません。

ロールオーバー条件

クラブブラバド、アポロ、クレセンド、ディビノ、マッシモの場合、送金額とボーナス額の合計の20倍以上を出金前に対象ゲームでベットする必要があります。クラブパラッツォの場合、送金額とボーナス額の合計の30倍以上を出金前に対象ゲームでベットする必要があります。

これは、初めて見る人には意味不明すぎます。36000円を入金した場合、100%のボーナスをもらうと72000円でプレイがスタートできる。ここまで理解するので精一杯で、何となくボーナスもらうとお得だな、と言う感じになるくらいでしょうか？

しかし、このロールオーバー条件と言うのが非常に厳しいのです。

例：2,400円をクラブブラバドに送金した場合
ウエルカムボーナス100%＝2,400円ｘ100%＝2,400円
必要なロールオーバー＝(2,400円+2,400円）ｘ20＝96,000円

上記の例だと、2,400円の入金で2,400円の100％ボーナスをもらうと、96,000円分スロットで回さないと出金ができません。2400円入れて、96000円分もスロットで回るのでしょうか？

さらに厳しいのは、「ライブカジノ、テーブルゲーム等、その他のゲームはロールオーバーの対象になりません。」と言う部分です。

ライブゲームだとボーナスだけ掠め取れる？

オンラインカジノではボーナスの消化条件になぜライブゲームが含まれていないのでしょうか？

それはライブゲームだと、オポジットベットができてしまうからです。オポジットベットとはルーレットだと赤と黒の両方に賭ける賭け方や、バカラだとバンカーとプレイヤーの両方に賭ける賭け方です。この賭け方をすると、バンカーシックスかルーレットで０に落ちない限りは、資金が減ることはなく、ゲームで遊んでいることになります。また、プレイヤー二人で同じテーブルについてこれを行うと、ボーナスだけを掠め取ることが可能になってしまうからです。

ボーナスをクリアしないと１円も引き出せない！？

恐ろしいことに、ボーナスをもらった後に、「最低賭け条件をクリアされていない状態で、新たな入金をされますと以前のボーナス条件が引き継がれ、そちらをクリアされるまでは１ドルもお引き出し頂けなくなりますのでご注意ください」と書いてあるオンラインカジノもあります。これはまさに、ボーナスと言いつつ、撒餌です。

古代の兵法書、六韜三略（りくとうさんりゃく）を私は思い出します。三略では、香餌（こうじ）の下（もと）必ず死魚（しぎょ）あり、と伝えられています。意味は、良い匂いの餌の下には必ず死んだ魚がかかっているように、利益の影には必ず危険がある。利益に誘われて身を滅ぼすことの例えになります。ボーナスではなくて、オンラインカジノは我々を蟻地獄に誘っているのです。

オンラインカジノは策士です。しかし、私はこのような策士の考えが好きです。深く理解しない方はハマるからです。策士策に溺れない程度に、巧みに罠を張ってきます。

ボーナスの内容については、ジャックポットスロットなどのゲームだと、かなりありがたいものだと思います。スロットを回す楽しみが増えて良いのかもしれません。

基本的にオンラインカジノの機械との対戦はアルゴリズムがありますし、なんとなく機械相手が嫌なので、私はライブゲームしかやりません。

やはり、ライブゲームをメインでやっているとボーナス条件を簡単にクリアされてしまうから、これだけ厳しい条件を設けているのでしょう。