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ビットコインカジノLaw

クレジットカード入金はオンラインカジノにとっても好ましくない?望んでいない?

前回の投稿ではクレジットカードの現金化の問題や、どうしてオンラインカジノサイトはクレジットカード入金だと入金額しか出金処理をしないのかをご説明しました。ごく稀に、クレジットカードからオンラインカジノサイトへの入金直後でも、ネッテラーなどに移せることがあるそうです。NETELLERは2016年9月15日で、日本市場からギャンブルを目的とするサイトへの資金転送を中止しました。現在は海外でも、オンラインカジノにecoPayz(エコペイズ)を使い始める人が増えています。

 

クレジットカード会社とマーチャントの関係とは?

オンラインカジノサイトがクレジットカードで決済された金額を、そのカード会社に対して請求している日時のズレがあります。オンラインカジノサイトとは言っても、クレジットカード会社から見れば単なるカードの提携店であり、加盟店に過ぎません。

加盟店は英語でMerchant(マーチャント)とも呼ばれています。ヨドバシカメラでクレジットカードを使い、パソコンを一括で購入したとします。その購入金額がヨドバシカメラの法人口座にクレジットカード会社から即座に支払われるのか、と言えばそうではありません。オンラインカジノもこれと同じです。

クレジットカードで決済された店側は、後日、決済された額面をカード会社に請求します。そしてクレジットカード会社は、一旦立て替えた金額をクレジットカード会員に対して、指定の日時に支払うように、割賦払いなどで請求するのです。こうして決済金額を回収しています。

オンラインカジノの対策として

クレジットカードでチップ購入が完了すると、その額面をすぐにオンラインカジノ側はチップ残高に反映させます。そのチップ残高の全てを、ユーザーが自由にそのままecoPayz(エコペイズ)やWebanqに移せたとします。そこから日本国内の銀行ATMで現金にして引き出せたとします。

その後、万が一カードを落とした等の理由で利用停止、あるいは取引のキャンセルされた場合、カジノサイトは当然困ります。なぜなら、チップが既に現金化されてしまっているからです。

チップに変えた金額を、「返してください」とオンラインカジノサイト側がユーザーに頼んでも、「一度チップにしたし、賭け条件もクリアして遊んでいるから無理です」と御託を並べられてしまうのです。

オンラインカジノサイトは、クレジットカード会社からの決済がまだ完了していない状態です。つまり、オンラインカジノサイト側はクレジットカード会社から、売上金としての入金がない限りは、なるべくならカジノサイト内のチップを引き出してもらいたくないのです。

オンラインカジノサイトの中には、クレジットカードの入金の場合、勝利金を2~3週間も引き出せないサイトがあると聞きます。

知らずに行わないように

私の知人がこれをやってしまったらしく、カジノサイト側と揉めたことがあるそうです。相談の電話がかかって来たことがあります。

最初は知人が何を言っているのか、さっぱり訳が分かりませんでした。話をよく理解してからこの仕組みについてあくまで仮説として説明すると、深く納得していました。

オンラインカジノサイトはサイバー空間にあり、簡単に国境を越えてしまいます。クレジットカードを巧く使って、チップ(現金)を騙し取られないように対策を考えているのです。

こちらが「このオンラインカジノサイトが怪しくないか」と疑うように、オンラインカジノ側は、「ユーザーがマネーロンダリングなどの怪しい動きをしていないか?」と、疑っているのです。サイトの運営を保守するためには当然の対策です。

以上がクレジットカード決済した金額と、勝利金を全部、WebanqやecoPayzに移せない理由です。賭け条件としてカジノサイトに設定されている所以にもなります。

オンラインカジノ運営側の管理責任

間抜けなオンラインカジノサイトは、この対策をやっていないことがあるそうです。クレジットカードで決済した金額を、そのまますべて、しかもすぐにecoPayzやWebanqに移せてしまうとの噂です。

「間抜けな」と言うより、これは低劣なオンラインカジノサイトです。運営が立ち行かなくなり、ある日突然ログインできなくなるなど、オンラインカジノが潰れる原因だと思われます。

あるいは、クレジットカードの現金化を目的として、即席で用意された非常に危険なオンラインカジノサイトなのかもしれません。最近では、よくわからないオンラインカジノサイトが増えているので特に留意しておいてください。

オンラインカジノとクレジットカードの関係は今後はどうなる?

前回書きましたが、Vプリカは料金先払いであるため、コンビニなどで既に手続きが完了している状態です。オンラインカジノサイト側もそれは分かるでしょう。

しかし、「VISA」ブランドの括りで、Vプリカからの入金であるかどうかまでは、2016年現在はオンラインカジノでは識別していないのかもしれません。とにかく「クレジットカードでの入金」としか判別していなさそうです。

料金先払いのVプリカであっても、オンラインカジノでゲームに勝利した金額分しか、他の決済機関に移動させられない状態は続くだろうと思います。

他には各銀行が発行するデビットカードがあります。こちらは全額引き出せる形だと聞きますが、真相は分かりません。各銀行で発行されるVISAデビットカードは、「デビットカード」として、オンラインカジノのシステムでは識別されているのかもしれません。

デビットカードとは、自分の持っている各預金口座と紐付けられた決済用カードです。金融機関(一般的に銀行)が発行し、このカードで決済すると代金が即座に口座から引き落とされる仕組みになっています。

まとめ

キャッシング型のクレジットカードや、Vプリカで決済した金額を、そのままエコペイズなどに移すことができたらどうなるでしょうか?

Vプリカのギフトカードなどは、クレジットカードで購入することができます。クレジットカードの現金化をしている業者からしたら、これは商売繁盛です。オンラインカジノを悪用した最も換金率の良い方法になります。

しかし、Vプリカ側では、Vプリカを買ったことがクレジットカードの決済になっています。いずれにしても、クレジットカード会社から決済元の店舗に支払いが行われないとなりません。

クレジットカードは換言すると「信用貸し」です。クレジットカード会員との信頼を大切にするものです。

私はクレジットカード情報を、オンラインカジノサイトに知られるのがなんとなく嫌なので、現在はecoPayz(エコペイズ)です。ecoPayzはネッテラーと同じようにMaster機能が付いたデビットカードを発行しています。通貨はUSD、EUR、GBPのカードで発行することができます。

ecoPayzは国内ATMでの出金上限額が低いです。それを考えると、オンラインカジノの勝利金は、海外送金で一括して日本の銀行に送金すると良いかもしれません。それか、海外旅行の際に現地のATMから、現地通貨を引き出すのが最善だと思います。小切手は、郵便事故があるとその保証がどうなっているのか不明です。

オンラインカジノで、クレジットカードの決済手段しかご存知無かった方は、是非これを機会にecoPayzの開設をお勧めします。

 

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